例えば・・・
 「與田」という苗字があります。これは携帯だけでなくパソコンでも変換されにくいかと思います。「與」が「与」の旧字であると知っている人はとりあえず「与田」と書いておくことも出来ますが、知らない人は「よ田」と書いたり、あるいは「輿田」とごまかしておくかもしれません。他人ならそれも結構ですが、與田さん本人はいつまでたっても自分の名前が書けなかったりします。

 そこで区点コード表から漢字を探そうとしますが、「與」が第1水準か第2水準かなんて普通知りません。仮に第1水準であったとすれば2800字くらい探せば「ヨ」が並んでいるかもしれませんが、実際は載っていません。では第2水準を探そう・・・としたところで「與」の部首が何かはいまいちよく分からない人もいるでしょう。

 「與」の部首は「臼」なので画数としては5画・・・といいたいところですが、「E ヨ」という形で6画扱いです。6画の部首が何番目に並んでいるのかなんてのも勿論分かりません。結局しらみ潰しに探していくと7148番に載っているのですが、これは前からおよそ5500番目、後ろからおよそ1200番目の漢字になります。

 ウィンドウズでIMEパッドを使ったり、JISコードが載っている漢字辞典を調べればどうってことありませんが、電話機だけで探そうとするとたった1字入力するだけで途方も無い作業になります。全国の與田さん、お疲れ様です。

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